ナマケモノの種類
世界には7種類のナマケモノがいます。動物園でよく見る種から、絶滅の危機にある世界最珍種まで、 実在するナマケモノの分類と保全状況をまとめました。
ナマケモノとは
ナマケモノは中南米の熱帯雨林に生息する樹上生活の哺乳類です。1日のほとんどを木の上で過ごし、 消化にとても時間がかかる(1回の食事の消化に1ヶ月近くかかることもある)ため、エネルギーを節約するために 極端に動きが少ない生活をしています。「なまけている」ように見えるこの生態は、実は限られた栄養で 天敵の多い森を生き延びるための、非常に洗練された生存戦略です。
現生のナマケモノは、指の数によって大きく2つの科に分かれます。指が2本の フタユビナマケモノ科と、指が3本のミユビナマケモノ科です。 フタユビナマケモノ科は頸椎(首の骨)が6〜7個なのに対し、ミユビナマケモノ科は8〜10個あり、 フクロウのように首を大きく回せるのはミユビナマケモノの特徴です。
7種類の紹介
保全状況が心配の少ない種(LC)から、絶滅の危機にある種(CR)の順に並べています。
| 和名 | 学名 | 科 | 保全状況 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| ミナミフタユビナマケモノ | Choloepus didactylus | フタユビ科 | LC 低危険種 | 動物園で最もよく見られる種。南米北部の熱帯雨林に生息。 |
| ホフマンナマケモノ | Choloepus hoffmanni | フタユビ科 | LC 低危険種 | 中央アメリカから南米北西部まで広く分布。 |
| ノドジロミユビナマケモノ | Bradypus tridactylus | ミユビ科 | LC 低危険種 | 南米北部(ギアナ地方など)に生息。 |
| ノドチャミユビナマケモノ | Bradypus variegatus | ミユビ科 | LC 低危険種 | 中南米に最も広く分布するミユビナマケモノ。 |
| たてがみミユビナマケモノ | Bradypus torquatus | ミユビ科 | VU 危急種 | ブラジル沿岸の大西洋岸森林にのみ生息。森林の減少により数を減らしている。 |
| ミナミたてがみミユビナマケモノ | Bradypus crinitus | ミユビ科 | 評価準備中の新種 | 2022年に新種として記載されたばかりの種。ブラジルの限られた地域にのみ生息する、発見されたばかりの珍しいナマケモノ。 |
| コビトミユビナマケモノ | Bradypus pygmaeus | ミユビ科 | CR 絶滅危惧IA類 | パナマ沿岸の離島エスクード・デ・ベラグアス島にのみ生息。世界で最も個体数が少ないナマケモノで、生息地の破壊が深刻な脅威になっている。 |
保全状況の見方(IUCNレッドリスト)
国際自然保護連合(IUCN)が、絶滅のおそれの高さに応じて世界中の生物を評価している基準です。上の表のランクは、危険度が低い方から並べています。
- LC 低危険種 Least Concern:現時点で絶滅の危険性は低いと評価されている種
- VU 危急種 Vulnerable:将来的に絶滅のおそれが高くなる可能性がある種
- CR 絶滅危惧IA類 Critically Endangered:ごく近い将来に絶滅する危険性が極めて高い種
みんなのナマペディアのランクとの対応
マイページのランクは、この7種類のナマケモノを希少度の順に並べたものです。ランクが上がるほど、 実在するもっと珍しい種に近づいていきます。最上位の「コビトミユビナマケモノ」は、世界で最も個体数の少ない ナマケモノの称号です。
| ランク | 元になった種 | 必要ポイント |
|---|---|---|
| 1 | ミナミフタユビナマケモノ | 0pt〜 |
| 2 | ホフマンナマケモノ | 150pt〜 |
| 3 | ノドジロミユビナマケモノ | 400pt〜 |
| 4 | ノドチャミユビナマケモノ | 800pt〜 |
| 5 | たてがみミユビナマケモノ | 1,500pt〜 |
| 6 | ミナミたてがみミユビナマケモノ | 3,000pt〜 |
| 7 | コビトミユビナマケモノ | 6,000pt〜 |
ナマケモノを守るために
ナマケモノの多くは、森林伐採や観光開発による生息地の破壊、密猟やペット取引の脅威にさらされています。 特にたてがみミユビナマケモノやコビトミユビナマケモノのように、限られた狭い地域にしか生息しない種ほど、 小さな環境の変化が大きな影響を与えます。動物園で会える機会も、実は当たり前のものではありません。 ナマケモノを好きになった私たちだからこそ、こうした現状を知り、関心を持ち続けることが小さな一歩になります。